侵入生物学
侵入生物学
概要
1927年、わずか20匹のアメリカザリガニが神奈川県の養殖場に持ち込まれた。食用ウシガエルの餌にするためである。たった20匹——両手で掬える程度の数にすぎない。それから100年足らずのうちに、この北米産の外来種は日本列島の隅々にまで拡散し、数千万年をかけて進化した日本固有のニホンザリガニを絶滅の瀬戸際に追いやった。ニホンザリガニの生息域は今や北海道と東北の一部に縮小し、かつて全国の清流で見られたその姿は、もはや過去のものとなりつつある。
たった20匹が、一つの固有種を滅ぼす。この事実に衝撃を受けないなら、それ自体が問題である。
侵入生物学(Invasion Biology)は、まさにこの「少数の外来者がなぜ在来の生態系を壊滅させるのか」という問いに答える生態学の一分野である。外来種が本来の生息地から新たな環境に侵入し、定着・拡散する過程と、それが在来の種・遺伝子プール・生態系に及ぼす不可逆的な影響を研究する。
数字は冷酷に現実を語る。国際自然保護連合(IUCN)によれば、島嶼における鳥類の絶滅事例のうち約67%が外来種の侵入に起因する。世界全体で外来種がもたらす経済的損失は年間数千億ドルに達する。オーストラリアではわずか24匹のウサギが100億匹に膨れ上がり、グアムでは1種のヘビが在来鳥類12種中10種を絶滅させた。
この学問分野の創始者とされるイギリスの動物学者チャールズ・エルトン(1900–1991)は、1958年の著書『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』で外来種の侵入を「生態学的爆発」と呼んだ。その破壊力は軍事的侵略に匹敵する——エルトンはそう警告した。エルトン以降、侵入生物学は生態学・保全生物学・集団遺伝学の交差領域として急速に発展し、21世紀においては生物多様性保全の中核的分野となっている。
だが、侵入生物学の真の重要性は、生態学の枠を超えたところにある。外来種の侵入が在来の生態系を不可逆的に変容させるメカニズムは、人間社会における大規模な人口移動——すなわち人口侵略——の構造と本質的に同一である。侵入の段階、障壁の機能、撹乱と侵入の関係、島嶼集団の脆弱性——これらの生物学的原理は、民族自決権と国家主権の防衛を考える上で不可欠な知的基盤を提供する。20匹のザリガニが日本の淡水生態系を破壊したのと同じメカニズムが、いま、人間社会で作動している。
歴史的背景
エルトン以前の先駆的研究
外来種の問題に最初に気づいた科学者は誰か。それはチャールズ・ダーウィンその人であった。ダーウィンは1859年の『種の起源』において、奇妙な現象に注目していた。ヨーロッパの植物がニュージーランドやオーストラリアに持ち込まれると、在来種を次々と駆逐してしまうのである。なぜ、遠く離れた大陸からやってきた植物が、その土地で何千年も生きてきた在来種を打ち負かすのか。ダーウィンはこの問いを、異なる地域で進化した生物間の競争力の差異として論じた。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの植民地拡大は生物の世界にも激震を走らせていた。船舶のバラスト水にはあらゆる水生生物が混入し、入植者は家畜・農作物とともに無数の生物を新大陸へ運んだ。しかし、この世界規模の生態学的大変動を体系的な学問として整理する者は、なかなか現れなかった。その知的空白を埋めたのが、一人のオックスフォードの動物学者であった。
チャールズ・エルトンと『侵略の生態学』
チャールズ・エルトンは、すでに生態学の巨人であった。1927年の著書『Animal Ecology(動物の生態学)』で食物連鎖と生態的ニッチの概念を確立し、動物群集の構造と動態に関する先駆的研究でオックスフォード大学の名を世界に轟かせていた人物である。
1958年、エルトンは一冊の本を世に送り出した。『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』——もともとBBCのラジオ講演から生まれたこの著作は、生態学の歴史を決定的に変えることになる。エルトンは世界各地の外来種侵入の事例を網羅的に収集し、そこから以下の根本的な洞察を引き出した。
- 生物学的侵入は爆発的に進行する: 外来種の個体数は、侵入の初期段階では緩やかに増加するが、ある閾値を超えると爆発的に拡大する
- 侵入は在来の生態系を不可逆的に変容させる: 一度確立した外来種を排除することは極めて困難であり、在来の生態系は元の状態に戻らない
- 生態系の多様性が低い環境は侵入に対して脆弱である: 種の多様性が高い熱帯林よりも、多様性の低い島嶼や農地の方が侵入を受けやすい
- 人間の活動が侵入の主因である: 貿易、植民地化、農業、輸送の拡大が、自然の地理的障壁を人為的に突破させている
エルトンは、外来種の侵入を「生態学的爆発」(ecological explosion)と名づけた。その破壊力は軍事的侵略に匹敵する——この表現は単なるレトリックではなかった。後の歴史が証明するように、エルトンの警告はあまりにも正確であった。
エルトン以降の発展
しかし、預言者の言葉はしばしば無視される。エルトンの著作は出版当初こそ注目を集めたものの、1960年代から1970年代にかけて生態学の関心は個体群動態や生態系のエネルギー論に移り、侵入生物学は一時的に傍流に退いた。その間にも、外来種の侵入は世界各地で静かに、しかし着実に進行していた。
目を覚まさせたのは、1980年代の国際科学会議(ICSU)による「SCOPE(Scientific Committee on Problems of the Environment)プログラム」であった。生物学的侵入の世界的な実態を調査したこのプログラムは、事態がエルトンの警告をはるかに超えて深刻化していることを明らかにした。その成果はハロルド・ムーニーとジェームズ・ドレイクが編集した一連の報告書として刊行された。
1990年代以降、侵入生物学はダニエル・シンバーロフの登場によって新たな段階に入る。テネシー大学の教授として、外来種の侵入メカニズム、管理手法、在来種への影響について膨大な研究を積み重ねたシンバーロフは、現代侵入生物学の第一人者と位置づけられている。
同じ頃、マーク・ウィリアムソンは1996年の著書『Biological Invasions(生物学的侵入)』で、一つの衝撃的な法則を提唱した。後述する「テンの法則」(Tens Rule)——侵入の各段階を通過する種の割合がおよそ10%であるという経験則——である。1,000種が輸送されても、最終的に侵入種として猛威を振るうのはわずか1種。だが、グローバル化によって輸送される種の数が爆発的に増加している現在、この「わずか1種」の絶対数もまた、増え続けている。
侵入の段階と障壁
五段階モデル
侵入はある日突然起きるのではない。それは五つの段階を踏んで、じわじわと、しかし確実に進行する。この過程を理解することが、侵入を阻止するための第一歩である。現代の侵入生物学では、ウィリアムソン(1996年)およびリチャードソンら(2000年)の研究に基づき、生物学的侵入は以下の五段階を経るものとして理解されている。
第一段階: 輸送(Transport)
すべてはここから始まる。外来種が本来の生息地から新たな地域に運ばれる段階である。輸送の手段は多様であり、船舶のバラスト水、貨物への付着、航空機への混入、意図的な持ち込み(農業・園芸・ペット貿易)などが含まれる。
一隻の大型貨物船は、バラスト水として数千トンの海水を積載する。その水の中には、目に見えないほど小さな幼生から魚の稚魚まで、無数の生物が含まれている。大航海時代以降、人間の活動による生物の輸送は加速度的に拡大した。現代においては、国際貿易の拡大とグローバルなサプライチェーンの構築により、地球上のあらゆる地域間で生物が移動する経路が確立されている。自然が何百万年もかけて築いた地理的障壁を、人間はわずか数日で突破させている。
第二段階: 導入(Introduction)
輸送された外来種が新たな環境に放出・定着する段階である。すべての輸送された生物が新環境で生存できるわけではない。気候、食物資源、生息環境が本来の生息地と著しく異なる場合、多くの個体は死滅する。
導入は意図的に行われる場合と偶発的に生じる場合がある。意図的導入の例としては、農業害虫の生物的防除のために天敵を導入するケースや、スポーツフィッシング用に魚類を放流するケースがある。偶発的導入の例としては、バラスト水に含まれる水生生物や、輸入木材に潜む昆虫がある。
第三段階: 定着(Establishment)
導入された外来種が新環境において自律的に繁殖する集団を確立する段階である。定着には、最低限の個体数——最小存続可能個体数(Minimum Viable Population, MVP)——が必要であり、これを下回る場合にはアリー効果(配偶者発見の困難、近交弱勢など)によって集団は消滅する。
逆に言えば、導入される個体数が多いほど、また導入の頻度が高いほど、定着の確率は上昇する。これは伝播圧(propagule pressure)と呼ばれ、侵入の成否を決定する最も重要な要因の一つである。
第四段階: 拡散(Spread)
ここからが本当の悪夢の始まりである。定着した外来種の分布域と個体数が拡大する段階である。拡散は典型的にはS字型の成長曲線をたどる。初期には個体数の増加は緩やかであるが(潜伏期、lag phase)、ある閾値を超えると爆発的な増殖が生じ(指数増殖期)、最終的に環境収容力の限界に達して増加率が低下する。
この潜伏期こそが、侵入生物学における最も危険な罠である。数年から数十年にわたって、外来種は目立たず、ひっそりと個体数を増やし続ける。この期間中、行政も住民も「問題ない」と安心している。だが、それは嵐の前の静けさにすぎない。閾値を超えた瞬間、事態は手遅れとなる。
第五段階: 影響(Impact)
拡散した外来種が在来の生態系・種・遺伝子プールに対して顕著な影響を及ぼす段階である。影響の種類と規模は後述するが、在来種の減少・絶滅、生態系の構造的変化、生態系サービスの劣化などが含まれる。
各段階の障壁
五つの段階のそれぞれには、侵入の進行を阻止する障壁(バリア)が存在する。
- 地理的障壁: 海、山脈、砂漠などの物理的障壁が、生物の自然な移動を阻止する。大洋は最も強力な障壁であり、島嶼の固有種を長期にわたって保護してきた
- 環境的障壁: 気候、土壌、水質などの環境条件が、外来種の生存・繁殖を妨げる。熱帯の生物が温帯で越冬できない場合など
- 繁殖の障壁: 導入された個体数が少なすぎる場合、配偶者の発見が困難となり(アリー効果)、集団は消滅する
- 生物間相互作用の障壁: 在来の捕食者、競争者、病原体が外来種の増殖を抑制する。在来種が占めるニッチが外来種の定着を困難にする(生物学的抵抗性、biotic resistance)
- 拡散の障壁: 適切な生息環境が連続していない場合、拡散は制限される
ウィリアムソンの「テンの法則」——安心できない数字
「1,000種のうち、たった1種しか侵入種にならない」——この数字は安心材料に聞こえるだろうか。マーク・ウィリアムソンは1996年の著書『Biological Invasions』において、「テンの法則」(Tens Rule)を提唱した。侵入の各段階を通過して次の段階に進む種の割合がおよそ10%であるという経験則である。
- 輸送された種のうち、約10%が新環境に導入される
- 導入された種のうち、約10%が定着に成功する
- 定着した種のうち、約10%が侵入種(在来の生態系に顕著な影響を及ぼす種)となる
10%の10%の10%——つまり0.1%。1,000種に1種にすぎない。だが、この数字に安心してはならない。現代の国際貿易は、年間に数万種の生物を地球上で移動させている。0.1%であっても、母数が巨大であれば侵入種の絶対数は膨大になる。しかも、侵入種となったたった1種が生態系に及ぼす破壊は、壊滅的である。グアムのミナミオオガシラはたった1種のヘビにすぎなかったが、それだけで島の鳥類相を事実上消滅させた。
障壁が突破される条件
自然界は、侵入に対して精巧な防御システムを構築してきた。海は大陸を隔て、山脈は生態系を分断し、在来種のネットワークは外来者の侵入を阻む。しかし、これらの障壁は以下の条件下で突破される。
- 人為的な輸送: 船舶・航空機・陸上輸送により、地理的障壁が無効化される。大洋を越えた生物の移動は、自然の状態ではほぼ不可能であったが、人間の活動によって日常的に生じている
- 生態系の撹乱: 在来種のネットワークが破壊された環境では、生物学的抵抗性が低下し、外来種の定着が容易になる。森林の伐採、農地の拡大、都市化、汚染などが撹乱要因となる
- 高い伝播圧: 大量かつ反復的な導入は、アリー効果を克服し、定着の確率を飛躍的に高める
- 政策的な障壁の除去: 国境管理の緩和、検疫制度の弛緩、外来種の意図的導入政策は、制度的障壁を人為的に除去する行為にほかならない
侵入成功の要因
侵入種の特性
では、侵入に成功する種には何か共通点があるのか。答えは「ある」である。すべての外来種が侵入に成功するわけではない——前述のテンの法則が示す通り、大多数は失敗する。だが、成功する種には、ある種のプロフィールが存在する。それは一言で言えば、「何でも食べ、どこでも生き、速く増える」種である。
- 高い繁殖率: 短い世代時間、多産、早熟など、急速な個体数増加を可能にする繁殖特性を持つ。r戦略に近い繁殖様式が侵入の初期段階では有利に作用する
- 広い環境耐性: 温度、湿度、食物資源などに対する耐性が広く、多様な環境条件に適応できる。ユーリエシアス(eurytopic、広適応性)と呼ばれる
- 一般食性(ジェネラリスト): 特定の食物に依存せず、利用可能な資源を幅広く利用できる。食物資源の変動に対する耐性が高い
- 高い拡散能力: 飛翔、水流分散、風散布など、効率的な移動・分散の手段を持つ
- 表現型の可塑性: 遺伝的変化を伴わずに、環境条件に応じて形態・行動・生理を変化させる能力が高い
- 人間との親和性: 人間が改変した環境(都市、農地、庭園)に適応しやすい種は、人間の活動に伴って拡散する機会が多い
- 他の地域での侵入実績: ある地域で侵入種となった種は、他の地域でも侵入に成功する確率が高い。これは上記の特性を総合的に備えていることの指標である
受入環境の特性
だが、話はここで終わらない。侵入の成否は、侵入する側の特性だけでは決まらない。受け入れる側の環境——その「免疫力」とでも呼ぶべきもの——が決定的に重要である。
- 撹乱された生態系: 自然災害、人為的開発、環境汚染などによって在来種のネットワークが破壊された環境は、空いた生態的ニッチが存在し、外来種の定着が容易になる。エルトンが指摘した通り、「撹乱は侵入の門戸」である
- 天敵の不在: 外来種が本来の生息地で受けていた捕食圧・寄生圧が新環境で欠如する場合、外来種は天敵解放(enemy release)の恩恵を受け、爆発的に増殖する
- 資源の豊富さ: 栄養塩、光、水、空間などの資源が豊富な環境は、外来種の定着と増殖に有利である
- 種の多様性の低さ: エルトンは、種の多様性が低い生態系は侵入に対して脆弱であるという仮説を提唱した。これは生物学的抵抗性仮説(biotic resistance hypothesis)と呼ばれ、多様な在来種が生態的ニッチを占有している環境では外来種が定着する余地が少ないという論理に基づく
- 島嶼環境: 後述する通り、島嶼の生態系は侵入に対して特に脆弱である。長期の地理的隔離により在来種が捕食者への防御機構を発達させておらず、種の多様性も大陸に比べて低い
侵入の閾値——なぜ「少しだけ」は安全ではないのか
「まだ数が少ないから大丈夫だろう」——この言葉は、侵入を前にした人間が繰り返す最も危険な判断である。
侵入生物学の重要な知見の一つに、侵入の非線形性がある。外来種の個体数が少ない段階では目立った影響は観察されない。グラフは平らで、数字は小さく、誰もが安心する。しかし、ある閾値を超えた瞬間、影響は突然かつ急激に顕在化する。ゆるやかな丘のように見えていた増加曲線が、突如として垂直の壁のように立ち上がるのである。
オーストラリアのウサギを思い出すがよい。最初の24匹が放たれてから10年間、ウサギの存在は「取るに足らない問題」であった。そして気づいたときには、大陸を覆い尽くしていた。一度閾値を超えた侵入を逆転させることは、事実上不可能である。
侵入がもたらす影響
生態学的影響
外来侵入種が在来の生態系に及ぼす影響は多岐にわたる。
競争
外来種と在来種が同一の資源をめぐって競合する場合、競争排除則(ガウゼの法則)の原理が作動する。同一の生態的ニッチを占める二つの種は長期的に共存できず、競争力に劣る種は駆逐される。外来種が在来種よりも高い競争力を持つ場合——高い繁殖率、広い環境耐性、効率的な資源利用——在来種は生息域を喪失し、最終的に絶滅に至る。
捕食
外来の捕食者は、在来種に壊滅的な影響を及ぼす。特に島嶼においては、在来種が長期の隔離環境で捕食者に対する防御行動を進化させていないため、外来捕食者の影響は致命的となる。グアムにおけるミナミオオガシラの事例(後述)はその最も劇的な例である。
病原体の持ち込み
外来種は、在来種が免疫を持たない病原体や寄生虫を持ち込むことがある。19世紀末に北米から欧州に導入されたクリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)は、ヨーロッパグリ(Castanea sativa)の壊滅的被害を引き起こした。また、ツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis)の世界的拡散は、両生類の大量絶滅の主因となっている。
遺伝的浸食
遺伝的浸食(Genetic Swamping)とは、外来種との交雑によって在来種の遺伝的固有性が希釈され、最終的に消滅する現象である。シンバーロフとジュディス・ライマーは1996年の論文「Extinction by Hybridization and Introgression」(Annual Review of Ecology and Systematics, 27: 83–109)において、交雑が在来種の絶滅をもたらす主要なメカニズムであることを示した。ライマーとシンバーロフが指摘した通り、「交雑による絶滅は、物理的な絶滅と同様に最終的(final)である」。
経済的影響
外来侵入種がもたらす経済的損失は莫大である。
- 農業被害: 外来の雑草、害虫、植物病原体による農業生産の損失。アメリカ合衆国における外来雑草による農業損失は年間数百億ドルに達する
- インフラ被害: 外来の水生生物による水道管・冷却系統の閉塞、木材害虫による構造物の損壊など
- 防除コスト: 外来種の管理・駆除にかかる費用。オーストラリアにおけるウサギの防除費用は累計で数十億ドルに及ぶ
- 漁業・水産業への打撃: 外来の捕食者や競争者による在来水産資源の減少
文化的影響
外来侵入種の影響は、生態学的・経済的側面にとどまらない。在来の生態系は、その土地に暮らす人々の文化的アイデンティティと深く結びついている。
- 固有種の喪失は文化遺産の喪失である: ニュージーランドのマオリにとってのキーウィ、日本人にとっての桜やメダカなど、固有の生物種は民族の文化的象徴である。これらが外来種によって駆逐されることは、単なる生態学的損失ではなく文化的損失でもある
- 景観の変容: 外来植物の繁茂による景観の変化は、土地に対する人々の帰属意識を損なう
- 伝統的な生業の破壊: 在来の水産資源や狩猟対象種が外来種に駆逐されることで、伝統的な漁業・狩猟文化が存続できなくなる
世界的な侵入の事例
理論だけでは侵入の恐ろしさは伝わらない。以下に示す事例の一つ一つが、侵入生物学の教科書の代わりに読むべき「警告の書」である。
オーストラリアのウサギ
1859年のクリスマス、イギリス人地主トーマス・オースティンは、故郷の狩りの楽しみをオーストラリアでも味わいたいと考えた。彼はイングランドからわずか24匹のアナウサギ(Oryctolagus cuniculus)を取り寄せ、ヴィクトリア州の自分の牧場に放した。それは彼にとって、ささやかな趣味の延長にすぎなかった。天敵の不在と温暖な気候の下、ウサギは爆発的に繁殖し、わずか10年で数百万匹に達した。最盛期にはその数は100億匹を超えたとされる。
ウサギの過放牧は、オーストラリアの在来植生を壊滅させ、土壌浸食を引き起こし、在来の草食動物(ウォンバット、ビルビーなど)との競争を通じて多数の種を絶滅の危機に追いやった。オーストラリア政府は、全長3,256kmに及ぶウサギ防除フェンスの建設、毒餌の散布、粘液腫ウイルスの散布、ウサギカリシウイルス(RHDV)の導入など、あらゆる手段を投じたが、ウサギの完全な根絶には至っていない。
24匹のウサギのために、オーストラリアは一世紀以上にわたって戦い続けている。全長3,256kmのフェンス、毒餌の散布、生物兵器の投入——あらゆる手段を尽くしても、ウサギの完全な根絶には至っていない。トーマス・オースティンの「ささやかな趣味」の代償は、大陸規模の生態系破壊であった。
ガラパゴス諸島のヤギ
ガラパゴス諸島——ダーウィンが進化論の着想を得た、生態学の聖地である。しかし、この聖地もまた侵入の洗礼を受けた。17世紀から18世紀にかけて、船乗りたちが「いつでも食料を確保できるように」と島にヤギを放したのである。ヤギは島々の脆弱な在来植生をたちまち食い尽くした。ガラパゴスゾウガメをはじめとする在来種の食物資源は奪われ、進化の実験室は荒廃した。
2000年代、エクアドル政府と国際的な保全団体は「プロジェクト・イサベラ」と名づけた大規模なヤギの根絶作戦に乗り出した。ヘリコプターからの射殺を含む集中的な駆除により、主要な島々からヤギを排除することに成功した。これは島嶼における大型哺乳類の根絶として最大級の成功事例である。だが、その代償を考えるがよい。費用は数百万ドル、数年間の集中的な軍事作戦に近い作業が必要であった。しかも、それが可能であったのは、ガラパゴスが海に囲まれた閉じた環境だったからにほかならない。大陸では、このような根絶は不可能である。
五大湖のウミヤツメ
人間が自らの手で招いた災厄の中で、これほど皮肉なものはないだろう。19世紀、アメリカは経済発展のためにエリー運河やウェランド運河を建設した。運河は商品を運んだが、同時に招かれざる客も運んだ。ウミヤツメ(Petromyzon marinus)——口が吸盤状の寄生性の吸血魚である。この原始的な魚は在来の大型魚類——レイクトラウト、ホワイトフィッシュなど——に張りつき、体液を吸い尽くして殺した。
その被害は壊滅的であった。1940年代から1950年代にかけて、五大湖のレイクトラウトの漁獲量は98%以上減少した。98%——ほぼ全滅である。五大湖漁業委員会は1950年代以降、化学殺虫剤(TFM)の投入、バリアダムの建設、不妊雄の放流など多面的な管理プログラムを展開しているが、ウミヤツメの完全な排除には至っていない。年間の管理費用は約2,000万ドルに達し、しかもこの費用は永続的に、半永久的に必要とされている。運河という「障壁の除去」がもたらした代償は、終わりなき出費である。
日本のアメリカザリガニ
この記事の冒頭で触れた事例を、ここで改めて詳述する。1927年、アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)がアメリカ合衆国から食用ウシガエルの餌として神奈川県に導入された。持ち込まれたのはわずか約20匹にすぎなかった。
だが、このアメリカ産の甲殻類は、侵入種の「完璧なプロフィール」を備えていた。高い繁殖率、広い環境耐性、何でも食べる雑食性、高温にも低酸素にも耐える頑健さ。日本の穏やかな淡水環境は、このタフな外来者にとって楽園であった。アメリカザリガニは在来の水草を食べ尽くし、水田の畦を掘り崩し、水生昆虫や小型魚類を片端から捕食し、日本の淡水生態系を根本的に変容させた。
その一方で、日本固有のニホンザリガニ(Cambaroides japonicus)は追い詰められていった。冷たく清らかな水を好み、繁殖速度が遅く、環境の変化に敏感なニホンザリガニは、あらゆる点でアメリカザリガニに劣っていた——少なくとも、「撹乱された環境での生存競争」においては。ニホンザリガニは現在、北海道と東北の一部にのみ生息する絶滅危惧種である。約20匹が、一つの固有種を事実上滅ぼした。
グアムのミナミオオガシラ
グアム島の森に入ると、異様な静けさに気づく。鳥の声がしないのである。熱帯の森林であるにもかかわらず、さえずりも、羽ばたきも、巣作りの気配もない。グアムの森は「沈黙の森」と呼ばれている。その沈黙を作り出したのは、一種のヘビであった。
ミナミオオガシラ(Boiga irregularis)——夜行性の樹上性ヘビ——は、第二次世界大戦後にアメリカ軍の物資とともにオーストラリア・パプアニューギニア方面からグアムに持ち込まれた。グアムの在来鳥類は、数千年にわたる隔離環境の中でヘビのような地上性捕食者に出会ったことがなかった。逃げるすべも、身を守る術もなかった。それは、一方的な虐殺であった。
結果、グアムの在来森林鳥類12種中10種が絶滅し、残りの2種も極めて希少となった。鳥類の消滅は連鎖反応を引き起こした。花粉を運ぶ鳥がいなくなれば植物は繁殖できず、種子を散布する鳥がいなくなれば森林は更新できない。生態系全体が、たった一種のヘビの侵入によって崩壊したのである。アメリカ軍の駐留が、文字通り在来種の絶滅をもたらした事例である。
その他の主要な事例
- ナイルパーチとヴィクトリア湖: ナイルパーチ(Lates niloticus)は、1950年代にヴィクトリア湖に導入され、固有種のシクリッド(カワスズメ科)200種以上を絶滅させた。これは記録された中で最大規模の脊椎動物の大量絶滅事象の一つである
- ヒアリの世界的拡散: 南米原産のヒアリ(Solenopsis invicta)は、1930年代にアメリカ合衆国に侵入し、その後アジア・オーストラリアにも拡散した。攻撃的な性質と高い繁殖力により、在来のアリや小動物を駆逐し、農業被害と人的被害を引き起こしている
- マングースとカリブ海・ハワイ: ネズミ駆除の目的でフイリマングースが導入されたが、ネズミよりもむしろ在来の爬虫類・鳥類を捕食し、在来種の絶滅を加速させた。意図的導入が裏目に出た典型例である
人間社会への応用——侵入生物学の政治的含意
生物学的原理の普遍性
ここまで読んだ読者は、おそらくこう思い始めているだろう。「これは動物や植物だけの話なのか」と。
答えは明確である。そうではない。
侵入生物学が明らかにした原理は、特定の動植物にのみ適用される特殊な法則ではない。生態学的原理は、ヒト(Homo sapiens)にも等しく適用される。ヒトは生物学的には霊長類の一種であり、生態学的な法則の例外ではない。ザリガニに適用される法則は、人間にも適用される。ゾウリムシに適用される法則は、文明にも適用される。
侵入の五段階モデルを人間社会に当てはめれば、大規模な人口移動のメカニズムが驚くほど明瞭に可視化される。
- 輸送: 航空機・船舶による国際的な人口移動
- 導入: 移民政策・難民政策による受入国への定住
- 定着: 移民共同体の形成、連鎖移民(家族呼び寄せ)による集団の確立
- 拡散: 移民人口の増加と居住地域の拡大
- 影響: 在来の社会的・文化的・人口的構造の変容
障壁の概念と移民政策
この対応関係をさらに掘り下げれば、より不穏な構図が浮かび上がる。侵入生物学における障壁の概念は、移民政策の本質を丸裸にする。
自然の生態系では、地理的障壁(海、山脈)、環境的障壁(気候)、生物的障壁(天敵、競争)が外来種の侵入を阻止している。これらの障壁には、人間社会における明確な対応物がある。
- 地理的障壁 → 国境: 国境は、自然界の海峡や山脈と同一の機能を果たす——集団間の遺伝子流動を制限し、集団の固有性を維持する障壁である
- 環境的障壁 → 文化・言語の壁: 異なる文化・言語・宗教は、異なる集団間の融合を遅延させる機能を持つ
- 生物的障壁 → 社会的凝集性: 在来集団の強い内集団選好と社会的結束は、外来集団の定着を困難にする
グローバリズムの本質は、これらの障壁をすべて体系的に除去することにほかならない。国境管理の緩和は地理的障壁の除去であり、「多文化主義」の推進は文化的障壁の除去であり、「排外主義」「差別」のレッテルによる社会的制裁は生物的障壁(内集団選好)の除去である。
撹乱と侵入の関係——新自由主義の生態学的機能
エルトンは「撹乱は侵入の門戸」であると述べた。この洞察を人間社会に適用すれば、戦慄すべき構図が見えてくる。
侵入生物学は、生態系が撹乱された状態にあるとき、外来種の侵入が最も成功しやすいことを明確に示している。安定した生態系では在来種がニッチを占有しており、外来種の定着は困難である。しかし、撹乱によって在来種のネットワークが破壊されると、空いたニッチに外来種が侵入する。伐採された森には雑草が生え、焼けた草原には外来植物が根を張る。
これを人間社会に当てはめてみるがよい。新自由主義的構造改革とは何か。終身雇用の破壊、非正規雇用の拡大、公共サービスの縮小、地方経済の疲弊——これらの「改革」は、日本社会という「生態系」を撹乱し、在来集団の社会的ニッチを一つずつ破壊していった。安定した雇用が消え、地域の絆が断ち切られ、かつて人々が根を張っていた場所が空白となった。そして撹乱された環境に、低賃金移民政策を通じて外来集団が導入される。これは侵入生物学が予測する通りの構造であり、意図的に設計された「生態系の撹乱と侵入の促進」にほかならない。まず森を焼き、次に外来種の種子を蒔く——これがグローバリズムの生態学的な正体である。
伝播圧と移民の量
「少しだけなら大丈夫」——この言葉は侵入の前では最も危険な安心材料である。
侵入生物学における伝播圧の概念は、移民の「量」が持つ決定的な意味を理解させる。導入される個体数が多いほど、また導入の頻度が高いほど、定着の確率は上昇する。アリー効果を克服し、自律的に繁殖する集団を確立するには、一定以上の個体数が必要である。
繰り返す。オーストラリアのウサギは24匹から始まった。アメリカザリガニは約20匹から始まった。グアムの鳥類を全滅させたミナミオオガシラも、おそらくはアメリカ軍の輸送船に紛れ込んだわずかな個体から始まった。侵入の非線形性——潜伏期の後に爆発的な増殖が生じるという特性——は、「まだ少数だから安全」という判断が、後に「あのとき止めていれば」という後悔に変わることを教えている。
不可逆性の教訓
侵入生物学の最も重要な教訓は、たった一語に集約される。不可逆。
一度定着した外来種を完全に排除することは、島嶼の限られた環境を除けば、事実上不可能である。遺伝的浸食による在来種の消滅は、物理的な絶滅と同様に最終的であり、二度と復元できない。ニホンザリガニの生息域を元に戻すことはできない。グアムの10種の鳥を蘇らせることはできない。ヴィクトリア湖の200種のシクリッドを呼び戻すことはできない。失われたものは、永遠に失われる。
この不可逆性が意味するのは、予防こそが唯一の有効な戦略であるということだ。侵入の第一段階(輸送・導入)を阻止することが最も費用対効果が高く、段階が進むほど対策のコストは飛躍的に上昇し、効果は急速に低下する。人口政策においても同様であり、大規模な人口移動が定着した後に「元に戻す」ことは不可能に近い。
リアリズムの観点からの分析
侵入生物学と国際政治学の接点
ここまで見てきた生物学の知見を、国際政治学の言語に翻訳してみよう。すると、グローバリズムという壮大なプロジェクトの正体が、生物学の精密なメスによって切開される。侵入生物学の知見をリアリズムの枠組みに統合すれば、グローバリズムの本質が生物学的に解読可能となる。
ハンス・モーゲンソーは『国際政治——権力と平和(Politics Among Nations)』(1948年)において、国際政治の本質を権力闘争として捉え、国家の生存が最優先の目標であると論じた。ケネス・ウォルツは『国際政治の理論(Theory of International Politics)』(1979年)において、アナーキーな国際システムにおける国家の行動を構造的に分析した。
リアリズムの視座から見れば、侵入生物学が明らかにした「障壁の除去による在来集団の弱体化」は、覇権国の戦略として読み解くことができる。覇権国は、従属国の国境という「障壁」を除去することで、従属国の社会的凝集性と民族的同質性——すなわち国家の力の源泉——を弱体化させる。
「障壁の除去」という覇権戦略
モーゲンソーは、国家のパワーの源泉として「国民的性格」(national character)と「国民の士気」(national morale)を挙げた。民族的同質性と文化的凝集性は、国家のパワーを支える基盤である。
覇権国にとって、従属国の民族的同質性は脅威である。同質的な民族集団は、強い内集団選好と社会的結束を持ち、外部からの支配に対して組織的に抵抗する能力を持つ。この抵抗力を削ぐための最も効果的な手段が、障壁の除去による外来集団の導入——すなわち侵入の促進——である。
侵入生物学の知見を適用すれば、アメリカがグローバルに推進する「移民の自由化」「多文化主義」「反差別規範」は、以下のように解読される。
- 国境管理の緩和の要求: 地理的障壁の除去——外来種の輸送・導入の促進に相当
- 「多文化主義」の推進: 文化的障壁の除去——在来種の生態的ニッチの破壊に相当
- 「差別」の禁止と「排外主義」の非難: 生物的障壁(内集団選好)の除去——生物学的抵抗性の無力化に相当
- 新自由主義的構造改革: 生態系の撹乱——在来種のネットワークの破壊と外来種の侵入促進に相当
島嶼国家の脆弱性と日本
ここで、グアムの鳥たちの運命を思い出すべきである。
島嶼生物地理学(マッカーサーとウィルソン、1967年)の知見が教えるのは、島嶼の固有種は外来種の侵入に対して大陸の種よりも脆弱であるという残酷な事実である。長期の地理的隔離により遺伝的多様性が限定的であること、捕食者への防御機構が発達していないこと、個体数が面積の制約から小さいこと——これらのすべてが、島の固有種を「侵入に対して無防備な存在」にしている。
そして日本は、島嶼国家である。約1万2,000年前の最終氷期以降、大陸から地理的に隔離されてきた。この隔離環境において、日本民族は固有の遺伝的構成、言語、文化、制度を発達させた。独自の文字体系を持ち、独自の宗教観を育て、独自の社会秩序を構築した。これは生物学的に見れば、島嶼の固有種が隔離環境で独自の進化を遂げたことと同一の過程である。
しかし、まさにその「独自の進化」こそが、島嶼の固有種を脆弱にする。グアムの在来鳥類がミナミオオガシラに対して無防備であったように、島嶼環境で進化した社会構造は、大陸的な人口圧力に対する耐性を備えていない。日本は生態学的に見て、世界で最も侵入に脆弱な国家の一つである。
民族自決権の生物学的基盤
侵入生物学の知見は、民族自決権に生物学的な基盤を与える。そしてこの知見は、グローバリズムの欺瞞を暴く鋭い刃ともなる。
各民族が固有の遺伝的構成、文化、言語を維持してきたのは、地理的障壁による隔離の結果である。自然界において、異所的種分化——地理的隔離による新種の形成——が種の多様性の主要な源泉であるように、地理的隔離による民族の分化は人類の文化的多様性の源泉である。ガラパゴスの固有種が海という障壁によって守られて独自の進化を遂げたように、世界の諸民族は山脈と海峡と砂漠によって守られて、それぞれ固有の文化を花開かせた。
ここに、グローバリズムの根本的な矛盾がある。グローバリズムは「多様性」を讃えながら、多様性を生み出した条件そのもの——障壁——を破壊する。すべての山脈を削り、すべての海峡を埋め立て、すべての生態系を一つに統合すれば、その帰結はどうなるか。生態学が明確に予測している——均質化と固有性の消滅である。「ボーダーレス社会」とは、生態学の言語で言えば「地球規模の生物学的均質化」にほかならない。
民族自決権を擁護することは、生物学的に見れば、固有種の保全と同一の論理に基づく。各民族の固有性——遺伝的、文化的、言語的固有性——は、数千年から数万年の隔離と独自の進化の産物であり、一度失われれば二度と復元できない。ニホンザリガニが失われればもう戻らないように、民族の固有性が溶解すれば、それもまた永遠に失われる。
スマートシュリンクの生態学的合理性
では、どうすればよいのか。侵入生物学は、答えを明確に示している。
スマートシュリンク——移民に頼らず人口減少に対応する政策——は、侵入生物学の知見に照らして最も合理的な戦略である。オーストラリアがウサギの駆除に費やした数十億ドル、五大湖がウミヤツメの管理に毎年費やす2,000万ドル、ガラパゴスがヤギの根絶に費やした数百万ドル——これらの天文学的な費用は、すべて「侵入を許してしまった後」の代償である。予防のコストは、対処のコストに比べれば微々たるものにすぎない。
スマートシュリンクは、人口減少を「問題」として移民で「解決」するのではなく、社会構造を人口規模に合わせて縮小させることで、移民の導入という「侵入」そのものを回避する。これは、侵入の第一段階(輸送・導入)を阻止するという、侵入管理の最も基本的かつ有効な原則に合致している。ウサギを24匹放ってから150年間戦い続けるか、最初から放さないか。答えは自明だろう。
参考文献
- チャールズ・エルトン『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』(1958年、Methuen)
- ダニエル・シンバーロフ・Judith M. Rhymer「Extinction by Hybridization and Introgression」(1996年、Annual Review of Ecology and Systematics, 27: 83–109)
- ダニエル・シンバーロフ『Invasive Species: What Everyone Needs to Know』(2013年、Oxford University Press)
- マーク・ウィリアムソン『Biological Invasions』(1996年、Chapman & Hall)
- ジェームズ・カールトン「Pattern, Process, and Prediction in Marine Invasion Ecology」(1996年、Biological Conservation, 78: 97–106)
- ドヴ・サックス、ジョン・スタッチベリー、スティーヴン・ゲインズ編『Species Invasions: Insights into Ecology, Evolution, and Biogeography』(2005年、Sinauer Associates)
- ロバート・マッカーサー・E.O. ウィルソン『The Theory of Island Biogeography(島嶼生物地理学の理論)』(1967年、Princeton University Press)
- チャールズ・ダーウィン『On the Origin of Species(種の起源)』(1859年、John Murray)
- ハンス・モーゲンソー『Politics Among Nations: The Struggle for Power and Peace(国際政治——権力と平和)』(1948年、Alfred A. Knopf)
- ケネス・ウォルツ『Theory of International Politics(国際政治の理論)』(1979年、Addison-Wesley)
- D.M. Richardson, P. Pyšek, M. Rejmánek, M.G. Barbour, F.D. Panetta, C.J. West「Naturalization and Invasion of Alien Plants: Concepts and Definitions」(2000年、Diversity and Distributions, 6: 93–107)