生態系の撹乱と侵入の促進
生態系の撹乱と侵入の促進
概要
なぜ、終身雇用を壊した国に移民が押し寄せるのか。偶然ではない。生態学は、この問いに対して恐ろしく明快な答えを持っている。
安定した生態系は、外来種を跳ね返す。撹乱された生態系は、外来種を招き入れる。
これが、侵入生物学が百年にわたる研究の末に到達した結論である。火災で焼け野原になった森に外来植物が真っ先に根を下ろすように、構造改革で破壊された社会に外来集団が流れ込む。このメカニズムは、生態学的にも社会学的にも、同一の構造的論理に従っている。
撹乱(disturbance)とは、生態系の構造を破壊し、資源の利用可能性を変化させる出来事を意味する。安定した生態系においては、在来種が生態的ニッチを占有し、外来種の定着を阻むバイオティック・レジスタンス(biotic resistance)が機能している。しかし撹乱が生じると、在来種のネットワークが崩壊し、空いたニッチが出現し、外来種が侵入・定着する機会が生まれる。
ここで、ある不気味な対応関係に気づかないだろうか。新自由主義的構造改革は、日本社会という「生態系」に対する人為的な撹乱にほかならない。終身雇用の破壊、非正規雇用の拡大、公共サービスの縮小、規制緩和——これらの「改革」は、日本社会の安定した構造を撹乱し、外来集団が侵入・定着しやすい環境を人為的に作り出した。アメリカの移民強制の構造は、侵入生物学の知見に照らせば、意図的な生態系の撹乱による侵入の促進として分析することができる。
自然界では、火山は噴火を「計画」しない。しかし、構造改革は計画される。そこにこそ、この問題の核心がある。本記事では、撹乱の生態学を詳細に解説した上で、新自由主義的構造改革を「社会的生態系の撹乱」として分析し、リアリズムの観点から、撹乱と侵入の促進が覇権国の対外戦略として機能する構造を明らかにする。
撹乱の生態学
撹乱の定義
1980年のセントヘレンズ山噴火は、周囲600平方キロメートルを灰と溶岩で埋め尽くした。しかし生態学者たちが現場に入ったとき、彼らが目にしたのは「死」だけではなかった。焼け野原の中から、最初の芽が顔を出していたのである。撹乱とは、ただの破壊ではない。破壊と創出が同時に起きる出来事である。
ピーター・ホワイトとスチュワード・ピケットは、1985年の著書『The Ecology of Natural Disturbance and Patch Dynamics(自然撹乱とパッチ動態の生態学)』において、生態学における撹乱(disturbance)を「生態系、コミュニティ、または個体群の構造に変化をもたらし、資源、基質の利用可能性、または物理的環境を変化させる、比較的離散的な出来事」と定義した。
この定義の核心は、撹乱が資源の再配分を引き起こすという点にある。古い住人が追い出されると、その住人が使っていた光、水、栄養分、空間が一気に解放される。そこに最初に飛び込んでくるのは誰か——多くの場合、それは外来者である。この「破壊と創出の同時性」こそが、撹乱と侵入の関係を理解する鍵である。
撹乱の分類
撹乱は、その起源、頻度、強度、規模によって分類される。
自然撹乱
- 火災: 森林生態系における最も一般的な自然撹乱の一つである。火災は林床の植生を焼き払い、光と栄養分を地表に解放する。北米のタイガやオーストラリアのユーカリ林では、火災は数十年から数百年の周期で生態系を再設定する
- 洪水: 河川生態系における撹乱であり、土壌を再配置し、栄養分を再分配し、植生を破壊する。洪水の頻度と規模は河川流域の生態系の構造を根本的に規定する
- 台風・ハリケーン: 風倒による森林の大規模な破壊を引き起こす。1938年のニューイングランド・ハリケーンは、アメリカ北東部の森林の約70%を壊滅させた
- 火山噴火: 溶岩流と火山灰の堆積による生態系の完全な破壊。1980年のセントヘレンズ山噴火は、周囲600平方キロメートルの生態系を壊滅させ、一次遷移の典型的な研究対象となった
- 干ばつ: 長期間の水不足による植生の枯死と動物の大量死を引き起こす
人為的撹乱
- 森林伐採: 人間による最大規模の撹乱の一つ。皆伐は森林生態系を根底から破壊し、空いたニッチを大量に創出する
- 農地開拓: 自然植生を除去し、単一の作物に置き換える。農地化は在来種の多様性を劇的に低下させる
- 都市化: 自然生態系を人工環境に転換し、都市環境に適応した外来種の侵入を促進する
- ダム建設: 河川の自然な流量変動を抑制し、河川生態系の撹乱レジームを根本的に変更する
- 戦争: 爆撃、化学兵器、枯葉剤の使用によって、広大な地域の生態系を破壊する
撹乱レジーム
撹乱は単発の出来事としてではなく、撹乱レジーム(disturbance regime)——撹乱の頻度、強度、規模、持続時間、季節性のパターン——として理解されなければならない。すべての生態系は、特有の撹乱レジームの下で進化してきた。
- 頻度(frequency): 撹乱がどの程度の間隔で発生するか。高頻度の撹乱は先駆種を優勢にし、低頻度の撹乱は極相種を優勢にする
- 強度(intensity): 撹乱がどの程度の物理的エネルギーを放出するか。高強度の撹乱は生態系の構造を根本から破壊する
- 規模(extent): 撹乱がどの程度の面積に影響を与えるか。大規模な撹乱は生態系全体を再設定し、小規模な撹乱はモザイク的な多様性を創出する
生態系は、長い進化の歴史を通じて、その撹乱レジームに適応している。問題は、人為的撹乱が自然の撹乱レジームを根本的に変更する場合に生じる。森林の皆伐、ダム建設、都市化は、数千年から数万年かけて形成された撹乱レジームを一瞬にして変えてしまう。
中規模撹乱仮説
では、撹乱はつねに有害なのか。答えは「ノー」である——そしてこの逆説的な事実こそが、問題をいっそう厄介にしている。
アメリカの生態学者ジョセフ・コネル(Joseph Connell、1923–2020)は、1978年の論文「Diversity in Tropical Rain Forests and Coral Reefs(熱帯雨林とサンゴ礁における多様性)」(Science, 199: 1302–1310)において、生態学の常識を揺るがす仮説を提唱した。中規模撹乱仮説(Intermediate Disturbance Hypothesis, IDH)である。
この仮説は、以下の命題を主張する。
種の多様性は、撹乱の頻度と強度が中程度のときに最大化される。
- 撹乱が少なすぎる場合: 競争力の強い少数の種が優位を占め(競争排除則)、多様性は低下する
- 撹乱が多すぎる場合: ほとんどの種が生存できず、撹乱に強い少数の先駆種のみが存在し、多様性は低下する
- 撹乱が中程度の場合: 競争排除が完了する前に撹乱が生じるため、先駆種と極相種が共存し、多様性が最大化される
この仮説は、撹乱が生態系にとって純粋に破壊的なものではなく、適度な撹乱は多様性を維持することを示唆している。しかし、ここで決定的に重要なのは、中規模撹乱仮説が想定するのはあくまで自然の撹乱レジームの範囲内での撹乱であるということである。人為的撹乱——特に大規模かつ高頻度の撹乱——は、この仮説の適用範囲を超えており、生態系の回復力を超過する破壊をもたらす。
撹乱後の遷移
撹乱によって破壊された生態系は、生態遷移(ecological succession)の過程を経て回復する。遷移には二つの形態がある。
- 一次遷移(primary succession): 溶岩流や氷河の後退によって生じた、土壌すら存在しない裸地からの遷移。極めて遅い過程であり、数百年から数千年を要する
- 二次遷移(secondary succession): 火災、洪水、森林伐採によって植生は破壊されたが、土壌と種子バンクは残存している状態からの遷移。一次遷移より速く、数十年から数百年で進行する
遷移の初期段階では、先駆種(pioneer species)が空いた空間を最初に占領する。先駆種は、急速な成長、高い繁殖率、広い分散能力を特徴とする。遷移が進むにつれて、先駆種はより競争力の強い後期遷移種(極相種)に置き換えられ、最終的には安定した極相(climax)群落が形成される。
外来種の侵入にとって、遷移の初期段階は最も好機となる。なぜなら、先駆種のニッチは「誰でも利用可能」であり、外来種がそこに入り込む余地が最大化されるからである。
撹乱と侵入の関係
なぜ撹乱が侵入を促進するか
撹乱が外来種の侵入を促進するメカニズムは、以下のように整理される。
空いたニッチの出現
撹乱は、在来種が占有していた生態的ニッチを破壊し、空いたニッチ(empty niche)を創出する。チャールズ・エルトンが1958年の『侵略の生態学(The Ecology of Invasions by Animals and Plants)』で指摘した通り、外来種は在来種が利用していないニッチ、あるいは撹乱によって空いたニッチに侵入する。安定した生態系ではニッチの空きがほとんど存在しないため、外来種の侵入は困難である。撹乱は、このニッチの空きを人為的に創出する。
在来種のネットワーク崩壊
安定した生態系では、在来種は互いに複雑な相互作用ネットワーク——競争、共生、捕食——を形成している。このネットワークは、外来種の侵入を阻むバイオティック・レジスタンスとして機能する。撹乱はこのネットワークを崩壊させ、外来種に対する生態系の抵抗力を低下させる。
資源の一時的開放
撹乱は、在来種が利用していた資源——光、水、栄養分、空間——を一時的に開放する。火災後の焼け跡では、光が林床に届き、土壌中の栄養分が解放される。洪水後の氾濫原では、新たな堆積土壌が利用可能になる。これらの一時的に開放された資源は、急速に成長する外来種にとって格好の基盤となる。
先駆種としての外来種
多くの侵略的外来種は、先駆種としての形質——高い繁殖率、広い分散能力、急速な成長、環境変動への高い耐性——を持つ。これらの形質は、撹乱後の環境において有利に作用する。在来の先駆種と比較して、外来の先駆種がより競争力を持つ場合、撹乱後の遷移を外来種が支配することになる。
デイヴィスの変動資源理論
ここに、撹乱と侵入の関係を解き明かす決定的な理論がある。
アメリカの生態学者マーク・デイヴィス(Mark A. Davis)は、2000年の論文「Fluctuating resources in plant communities: a general theory of invasibility(植物群落における変動資源: 侵入可能性の一般理論)」(Journal of Ecology, 88: 528–534)において、変動資源理論(fluctuating resource theory)を提唱した。その核心命題は、恐ろしいほど単純である。
生態系の侵入可能性(invasibility)は、未使用資源の量が増大したときに上昇する。
未使用資源の増大は、二つの経路で生じる。
- 資源の供給量の増大: 撹乱が資源を一時的に開放する場合(火災による栄養分の放出、洪水による堆積物の供給)
- 資源の消費量の減少: 撹乱が在来種の個体数を減少させ、在来種による資源消費が減少する場合
いずれの場合も、未使用資源が増大することで、外来種がその資源を利用する機会が生まれる。デイヴィスの理論の重要な含意は、侵入の成否は外来種の「強さ」よりも、受け入れ側の生態系の「弱さ」——すなわち撹乱の程度——によって決定されるという点にある。
この知見は、社会への適用においても決定的に重要である。移民の侵入が成功するか否かは、移民集団の「強さ」よりも、受け入れ社会の「弱さ」——すなわち構造改革による社会的撹乱の程度——によって決定される。
撹乱の頻度と侵入成功率の関係
多数の実証研究が、撹乱の頻度と外来種の侵入成功率の間に正の相関があることを示している。
- 高頻度撹乱地域: 道路沿い、農地周辺、都市近郊など、繰り返し撹乱を受ける地域は、外来種の密度が最も高い。これらの地域では、在来種の群落が安定状態に達する前に次の撹乱が生じるため、外来種が継続的に侵入・定着する
- 中頻度撹乱地域: 定期的に火災や洪水を経験する地域では、撹乱後に一時的に外来種が増加するが、遷移の進行とともに在来種に置き換えられる場合がある
- 低頻度撹乱地域: 安定した極相林や古い草原では、外来種の侵入率は低い。在来種のネットワークが密であり、バイオティック・レジスタンスが強力に機能するためである
この関係は明確な政策的含意を持つ。撹乱の頻度を低下させること——すなわち社会的安定を維持すること——が、侵入を防ぐ最も効果的な手段である。
撹乱と侵入の事例
森林伐採とクズの侵入——アメリカ南東部
1日30センチメートル。1年で最大30メートル。アメリカ南東部では、日本原産の蔓がすべてを飲み込んでいる。建物を、電柱を、放棄された自動車を、森を——。その名はクズ(Pueraria montana)。「南部を食い尽くす蔓」と呼ばれるこの植物が、なぜアメリカで猛威を振るっているのか。答えは「撹乱」にある。
クズは1876年にフィラデルフィア万博で観賞用植物として紹介され、1930年代から1950年代にかけてアメリカ南東部で土壌浸食防止のために大規模に植栽された。しかしクズが爆発的に拡大した真の原因は、大規模な森林伐採による撹乱である。綿花栽培のための森林伐採、その後の農地放棄が、クズの侵入に理想的な環境を創出した。森林伐採によって在来の植生ネットワークが破壊され、空いたニッチにクズが侵入し、在来種を覆い尽くした。現在、クズはアメリカ南東部で約300万ヘクタール——東京都の面積の約14倍——を占有している。
農地放棄と外来雑草
農地の放棄は、人為的撹乱の停止後に二次遷移が始まる典型的な状況である。放棄された農地では、在来の極相種がまだ回復していない一方で、撹乱適応型の外来雑草が急速に侵入する。
ヨーロッパにおける農地放棄後の植生回復に関する研究は、放棄後最初の5〜10年間が外来種の侵入に最も脆弱な時期であることを示している。この時期に外来種が定着すると、在来種の回復を阻害する「侵入の罠」(invasion trap)が形成され、遷移が外来種優占の状態で固定される場合がある。
火災後の外来植物の侵入——オーストラリアとカリフォルニア
オーストラリアのユーカリ林は、数万年にわたる火災レジームの下で進化してきた。在来のユーカリは火災に適応しており、火災後に急速に再生する能力を持つ。しかし、外来の牧草類(特にアフリカ原産のイネ科植物)が侵入した地域では、これらの外来草本が火災の頻度を増大させる正のフィードバックが生じている。外来草本は在来種より燃えやすく、枯死後に大量の可燃性燃料を蓄積する。火災頻度の増大はユーカリの再生を阻害し、さらに外来草本を有利にする——「草本-火災サイクル」(grass-fire cycle)と呼ばれるこの現象は、外来種が撹乱レジームそのものを変更することで侵入を自己強化する典型例である。
カリフォルニアでも同様のパターンが観察されている。2017年から2020年にかけての大規模山火事の後、焼失地域では在来のシャパラル植生の回復が遅れる一方、外来のイネ科草本が急速に侵入した。
都市化と外来種——アーバンインベーダー
都市環境は、継続的に撹乱された生態系の典型である。建設工事、舗装、掘削、汚染——都市はあらゆる形態の撹乱が絶え間なく生じる空間であり、在来種にとっては極めて過酷な環境である。
都市生態学の研究は、都市における外来種の割合が周辺の自然環境と比較して著しく高いことを一貫して示している。たとえば、東京都区部の維管束植物相のうち、約30%が外来種であるとされる。都市のヒートアイランド効果、窒素沈着、土壌の撹乱は、外来種に有利な条件を提供する。
「アーバンインベーダー」——都市環境に特化して侵入・拡大する外来種——は、都市という「撹乱された生態系」の産物にほかならない。
戦争による撹乱と生態系変化——ベトナム戦争の枯葉剤
7,600万リットル。25メートルプール約200杯分の猛毒を、一国の森林の上から浴びせた。これが戦争という名の「撹乱」の実態である。
ベトナム戦争(1955–1975年)において、アメリカ軍はベトナムの森林に対して約7,600万リットルの枯葉剤(エージェント・オレンジ)を散布した。この作戦「ランチ・ハンド作戦」によって、約200万ヘクタールの森林が破壊された。
枯葉剤による撹乱は、ベトナムの生態系に長期的な変化をもたらした。在来のマングローブ林が破壊された地域では、50年以上を経た現在もマングローブの完全な回復は達成されていない。代わりに、撹乱に適応した草本植物や外来種が優占する植生が形成されている。
アメリカ軍による生態系の撹乱が、在来種の回復を阻害し、外来種の侵入を促進する——この事実は、軍事的帝国主義が生態学的な帝国主義と直結することを示している。
ダム建設と河川生態系の撹乱
ダムの建設は、河川の自然な撹乱レジームを根本的に変更する。ダムは洪水のピークを抑制し、土砂の流送を阻止し、水温を変化させ、河川の連続性を分断する。これらの変化は、河川に適応した在来種にとって壊滅的であり、ダムの下流域では在来魚類の多様性が著しく低下する。
アメリカのコロラド川では、グレンキャニオン・ダムの建設(1963年)以降、河川生態系が劇的に変化した。自然な洪水パルスが消失し、水温が低下した結果、在来の暖水性魚類4種が絶滅危惧種となる一方、冷水性の外来魚類(ニジマス等)が定着した。ダムによる撹乱レジームの変更が、在来種を排除し外来種の侵入を促進した典型例である。
安定した生態系の抵抗力
バイオティック・レジスタンスの概念
バイオティック・レジスタンス(biotic resistance)とは、在来の生物群集が外来種の侵入・定着・拡大を抑制する現象である。この概念の起源は、チャールズ・エルトンの1958年の著作にさかのぼる。
エルトンの多様性-侵入抵抗仮説
エルトンは、『侵略の生態学』において、多様性が高い生態系ほど外来種の侵入に対する抵抗力が強いという仮説を提唱した。エルトンの論理は以下の通りである。
- 多様性が高い生態系では、利用可能なニッチのほとんどが在来種によって占有されている
- 外来種が侵入するための「空いたニッチ」がほとんど存在しない
- 在来の捕食者や病原体が外来種を抑制する確率も高い
- したがって、多様性の高い生態系は侵入に対して抵抗力を持つ
エルトンは、この仮説を支持する証拠として、島嶼生態系が大陸の生態系よりも侵入に脆弱であることを挙げた。島嶼生態系は一般に大陸の生態系より多様性が低く、空いたニッチが多いためである。
ケネディの反論と論争
エルトンの仮説に対しては、トーマス・ケネディらによる反論が存在する。ケネディらは2002年の論文「Biodiversity as a barrier to ecological invasion(生物多様性は生態的侵入への障壁か)」(Nature, 417: 636–638)において、大規模な空間スケールでは在来種の多様性と外来種の多様性が正の相関を示すことを指摘した。すなわち、在来種が多い場所には外来種も多いという逆説的なパターンが観察された。
この矛盾は、スケール依存性によって説明される。小規模な空間スケール(1平方メートル以下)では、エルトンの仮説通り、在来種の多様性と外来種の侵入率は負の相関を示す。在来種が密に生息する小区画では、外来種が定着する余地がない。しかし、大規模な空間スケール(地域・大陸レベル)では、在来種の多様性が高い地域は環境条件が良好であり、外来種にとっても好適な環境であるため、正の相関が生じる。
安定した共同体が侵入を跳ね返すメカニズム
論争の細部はともかく、バイオティック・レジスタンスの核心的なメカニズムは明確である。
- ニッチの先占(niche preemption): 在来種が生態的ニッチを隙間なく占有している場合、外来種が利用可能なニッチが存在しない
- 競争排除: 在来種がすでにその環境に適応しているため、同じニッチをめぐる競争で外来種に対して優位に立つ。移民侵略の記事で論じた競争排除則が在来種に有利に作用する
- 捕食と寄生: 在来の捕食者や寄生者が外来種を抑制する。外来種は新環境の天敵に対する防御機構を持たない場合がある
- 共生ネットワークの排他性: 在来種間の共生関係(授粉者と植物、菌根菌と樹木)に外来種が参入できない
安定した生態系の抵抗力の核心は、在来種の間に形成された緊密なネットワークにある。このネットワークが撹乱によって破壊されたとき——そしてそのときに限って——外来種の侵入が大規模に成功する。
ここまでが生態学の話である。ここからが、日本の話になる。
社会的生態系の撹乱——新自由主義的構造改革
社会を生態系として分析する
生態学の概念を社会に適用するアナロジーは、単なる比喩ではない。社会は、構成員が相互に依存し合い、特定のニッチを占有し、資源をめぐって競争し、共生関係を形成する社会的生態系(social ecosystem)として分析することが可能である。
日本社会は、数千年にわたる歴史の中で、固有の社会的撹乱レジームに適応してきた。天災、飢饉、戦争という自然・社会的撹乱を経験しながらも、そのたびに回復し、固有の社会的ニッチ構造を維持してきた。終身雇用、年功序列、企業別組合、地域共同体、家制度——これらは日本社会の「在来種」が占有する社会的ニッチの構造にほかならない。
新自由主義的構造改革は、この安定した社会的生態系に対する大規模かつ高頻度の人為的撹乱である。以下では、構造改革の各要素を、撹乱と侵入の生態学的フレームワークによって分析する。
終身雇用の破壊——安定したニッチの破壊
1990年代、日本の正社員比率は約80%であった。2024年、それは約63%にまで低下している。わずか30年で、日本の労働者の5人に1人以上が「安定したニッチ」から追い出された計算になる。
終身雇用制度は、日本の労働者が占有する安定した社会的ニッチであった。労働者は一つの企業に長期的に帰属し、その企業内で固有の技能を蓄積し、安定した収入と社会的地位を得ていた。これは、生態学的に言えば、在来種が特定のニッチを長期的に占有し、そのニッチに高度に適応している状態に相当する。
アメリカが年次改革要望書を通じて要求した「労働市場の柔軟化」は、この安定したニッチを破壊した。終身雇用の縮小は、労働者を生態学的に安定した状態から不安定な状態に移行させた。これは、森林の皆伐が在来種の安定したニッチを破壊するのと構造的に同一である。
非正規雇用の拡大——競争排除則の障壁の除去
移民侵略の記事で論じた競争排除則によれば、同一のニッチを占める二つの種(集団)は長期的に共存できない。終身雇用制度の下では、日本人労働者がニッチを占有しており、外来集団がそのニッチに侵入する余地はなかった。
非正規雇用の拡大は、この障壁を除去した。正規雇用者が占有していたニッチが非正規化され、誰でもアクセスできるオープンなニッチに転換された。デイヴィスの変動資源理論が予測する通り、ニッチが開放されれば侵入が生じる。非正規雇用市場に低賃金移民政策によって外来労働者が導入されたのは、まさにこのメカニズムの社会的再現である。
公共サービスの縮小——共同体の支援ネットワークの崩壊
安定した生態系における在来種のネットワーク——共生関係、相利共生、片利共生——が外来種の侵入を阻むように、社会的生態系における公共サービスは、共同体のメンバーを支えるネットワークとして機能する。医療、教育、福祉、住宅支援——これらのサービスは、共同体のメンバーが社会的ニッチを維持するための基盤である。
新自由主義的構造改革による公共サービスの縮小・民営化は、この支援ネットワークの崩壊を意味する。カール・ポランニーが『大転換』で論じた通り、社会的保護の解体は、共同体のメンバーを裸の個人として市場に投げ出す。支援ネットワークを失った個人は、外来集団との競争においても脆弱になる。
規制緩和——障壁の除去
生態学において、地理的障壁や環境的障壁は外来種の侵入を阻む最も基本的な防御線である。移民侵略の記事で論じた通り、国境は遺伝子プールの壁として機能する。
規制緩和は、社会的生態系における障壁の系統的除去にほかならない。外資規制の緩和は経済的障壁を、移民規制の緩和は人的障壁を、土地所有規制の緩和は領域的障壁をそれぞれ除去する。ポランニーが指摘した通り、これらの規制は共同体の自己防衛のための制度であり、「非効率」のレッテルを貼って除去すべきものではない。
少子化の誘発——在来集団のアリー効果
2024年、日本で生まれた子どもの数は約70万人。1949年には270万人であった。75年で4分の1以下に激減した在来集団の繁殖力——これを生態学者は「アリー効果の発動」と呼ぶ。
構造改革による経済的圧迫は、在来集団の出生率を低下させる。移民侵略の記事で論じたアリー効果が発動し、個体数の減少がさらなる適応度の低下を引き起こす正のフィードバック・ループが形成される。
生態学的には、撹乱が在来種の個体数を減少させ、密度依存的なアリー効果によって在来種の回復力がさらに低下するというメカニズムは、撹乱と侵入の関係における最も深刻なパターンである。日本の合計特殊出生率の1.20(2024年)への低下は、社会的アリー効果の発現にほかならない。
「人手不足」——空いたニッチの出現
少子化と高齢化による「人手不足」は、社会的生態系における空いたニッチの出現に相当する。デイヴィスの変動資源理論が予測する通り、未使用資源(未充足の労働需要)が増大したとき、生態系の侵入可能性は上昇する。
ここで決定的に重要なのは、「人手不足」が構造改革による撹乱の結果であるという点である。アメリカの移民強制の記事で論じた通り、構造改革が少子化を引き起こし、少子化が「人手不足」を生み、「人手不足」が移民の口実となる。これは、撹乱が在来種の減少を引き起こし、空いたニッチに外来種が侵入するという生態学的プロセスの社会的再現にほかならない。
スマートシュリンクは、この「空いたニッチ」を移民で埋めるのではなく、ニッチそのものを縮小させることで侵入の機会を排除する戦略である。
移民受け入れ——撹乱後の外来種の侵入
以上のプロセスの帰結として、移民の受け入れが行われる。これは、撹乱後の生態系に外来種が侵入する過程と構造的に同一である。
| 生態学的過程 | 社会的過程 |
|---|---|
| 生態系の撹乱 | 新自由主義的構造改革 |
| 在来種のニッチの破壊 | 終身雇用の破壊、非正規雇用化 |
| 在来種のネットワーク崩壊 | 公共サービスの縮小、共同体の解体 |
| 障壁の除去 | 規制緩和、外資・移民規制の緩和 |
| 在来種の個体数減少(アリー効果) | 少子化の進行 |
| 空いたニッチの出現 | 「人手不足」 |
| 外来種の侵入 | 移民の受け入れ |
| 遷移の固定化(侵入の罠) | 移民の定住化・人口構成の不可逆的変容 |
この対応関係は、移民政策が生態学的な撹乱-侵入のプロセスと構造的に同一であることを示している。
意図的撹乱としてのアメリカの政策
自然界の撹乱と、アメリカが日本に仕掛ける撹乱には、決定的な違いがある。火山は噴火を「意図」しない。ハリケーンは破壊を「計画」しない。しかしアメリカの政策は、撹乱を意図し、計画し、体系的に実行する。ここからは、その設計図を解剖する。
構造改革→少子化→移民の二段構え
アメリカの移民強制の記事で論じた通り、アメリカは構造改革を通じて少子化を引き起こし、少子化を口実に移民を「不可避」とする二段構えの攻撃を行っている。この二段構えは、侵入生物学の知見に照らせば、意図的な撹乱による侵入の促進として分析される。
- 第一段階: 生態系の撹乱(構造改革)
- 労働市場の柔軟化 → ニッチの不安定化
- 産業政策の禁止 → 経済的基盤の弱体化
- 規制緩和 → 障壁の除去
- 公共サービスの縮小 → 支援ネットワークの崩壊
- 第二段階: 撹乱後の侵入の促進(移民政策)
- 「人手不足」の創出 → 空いたニッチの出現
- 「多様性」のイデオロギー → 侵入に対する心理的障壁の除去
- 技能実習制度・特定技能制度 → 外来集団の導入メカニズム
自然界において、撹乱は通常、非意図的な出来事である。火山は噴火を「意図」しないし、ハリケーンは破壊を「計画」しない。しかしアメリカの政策においては、撹乱は意図的に設計され、体系的に実行されている。これこそが、自然の撹乱と社会的撹乱の決定的な差異であり、後者を帝国主義として批判する根拠である。
ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」
ミルトン・フリードマンはかつてこう書いた——「危機だけが真の変革をもたらす」。この一文は、意図的撹乱の哲学を完璧に要約している。
カナダのジャーナリスト・活動家ナオミ・クラインは、2007年の著書『ショック・ドクトリン——惨事便乗型資本主義の正体を暴く』(The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism)において、この言葉の背後にある構造を暴いた。新自由主義が危機(ショック)を利用して構造改革を強制するメカニズムの詳細な分析である。
クラインが論じた「ショック・ドクトリン」は、生態学における撹乱と侵入のメカニズムと正確に対応する。
- ショック(撹乱): 戦争、自然災害、経済危機、テロ——これらの「ショック」が社会の既存の制度と秩序を破壊する
- 改革(侵入): ショックによって社会が混乱し、抵抗力を失っている間に、新自由主義的な構造改革——民営化、規制緩和、公共サービスの縮小——を一気に導入する
クラインは、ミルトン・フリードマンが「危機だけが真の変革をもたらす」と述べたことを引用し、新自由主義が意図的に危機を利用する——場合によっては危機を創出する——ことで、通常の政治過程では不可能な急進的改革を実現してきたことを論じた。
チリにおける1973年のクーデター後の「シカゴ・ボーイズ」による改革、ソ連崩壊後のロシアにおける「ショック療法」、イラク戦争後のイラクにおける急進的市場化——クラインが列挙したすべての事例は、撹乱後の生態系に外来種(新自由主義的制度)が侵入するプロセスとして読み替えることができる。
ジョン・パーキンスの「エコノミック・ヒットマン」
アメリカ人の経済コンサルタントジョン・パーキンスは、2004年の著書『エコノミック・ヒットマン——途上国を食い物にするアメリカ』(Confessions of an Economic Hit Man)において、自らが関与したアメリカの対外経済戦略を告白した。
パーキンスによれば、アメリカの対外経済戦略は三段階で遂行される。
- エコノミック・ヒットマン(EHM): 対象国の指導者に対して、巨額の開発融資を受け入れさせる。融資はアメリカ企業に還流し、対象国は返済不能な債務を負う
- ジャッカル: EHMが失敗した場合、CIAの工作員が指導者の暗殺やクーデターを実行する
- 軍事介入: ジャッカルも失敗した場合、アメリカ軍が直接介入する
パーキンスの告白は、アメリカが体系的に他国の経済構造を撹乱し、その混乱に乗じて支配を確立するという構造を赤裸々に描写している。侵入生物学の用語で言えば、EHMは生態系の撹乱を意図的に設計する工作員であり、その撹乱の後に新自由主義的制度(外来種)が侵入する。
日本に対する意図的撹乱の歴史
日本に対するアメリカの意図的撹乱は、以下の歴史的段階を経て遂行されてきた。
- 1945年: 占領による大規模撹乱: 偽日本国憲法の押し付け、財閥解体、農地改革——戦前の日本社会の構造を根底から撹乱した
- 1980–90年代: 構造改革の要求: 日米構造協議、年次改革要望書を通じて、日本的な埋め込みの制度——終身雇用、護送船団方式、産業政策——を系統的に撹乱した
- 2000年代以降: 撹乱の深化と侵入の促進: 小泉構造改革、規制緩和の加速、そして技能実習制度・特定技能制度を通じた外来集団の導入
この一連の過程は、撹乱→在来種の弱体化→空いたニッチの出現→外来種の侵入という生態学的プロセスを、数十年のスパンで意図的に遂行してきた帝国主義の軌跡にほかならない。
リアリズムの観点からの分析
構造改革は覇権国の対外戦略である
生態学は「何が起きているか」を教えてくれる。だが「なぜそれが起きているか」を教えてくれるのは、リアリズム——国際政治学の最も冷徹な学派——である。
リアリズムの観点から見れば、構造改革による社会的撹乱は、覇権国が従属国を支配するための対外戦略として機能する。ハンス・モーゲンソーは『国際政治——権力と平和』(Politics Among Nations、1948年)において、帝国主義の三つの形態——軍事的帝国主義、経済的帝国主義、文化的帝国主義——を分類した。
構造改革を通じた社会的撹乱は、モーゲンソーの分類における経済的帝国主義と文化的帝国主義の融合として位置づけられる。構造改革は経済制度を変更することで(経済的帝国主義)、同時に社会の価値観と文化を変容させ(文化的帝国主義)、最終的には従属国の人口構成そのものを変更する(人口侵略)。
撹乱と侵入の促進は、リアリズムが説明する権力政治(power politics)の一形態にほかならない。覇権国は、従属国の社会的生態系を撹乱することで、その抵抗力を弱体化させ、自らの影響力を浸透させる。軍事的侵略が物理的な暴力によって他国の主権を侵害するのに対し、構造改革は制度的・経済的な撹乱によって他国の社会的主権を侵害する。
安定した社会的生態系の維持=国家安全保障
ケネス・ウォルツの構造的リアリズムにおいて、国家の最上位の目標は生存(survival)である。国家の生存は、国民の存在を前提とし、国民の存在は社会の安定的な再生産を前提とする。
撹乱の生態学が教えるのは、安定した生態系こそが侵入に対する最大の防御であるということである。在来種が密にニッチを占有し、相互作用ネットワークが健全に機能している生態系は、外来種の侵入を自然に跳ね返す。同様に、安定した社会——正規雇用が保障され、公共サービスが充実し、共同体のネットワークが機能している社会——は、移民による人口置換に対する自然な抵抗力を持つ。
したがって、安定した社会的生態系の維持は、国家安全保障そのものである。構造改革によって社会的生態系を撹乱することは、国防力を削ぐことと同義である。城壁を自ら破壊しておいて、侵入者が入ってきたと嘆くことはできない。
カール・ポランニーの「大転換」と社会の自己防衛
生態系には、撹乱から回復しようとする力——レジリエンス——が備わっている。社会にもまた、破壊から身を守ろうとする本能がある。カール・ポランニーは1944年の『大転換』において、まさにこの社会の「免疫反応」を理論化した。市場化の推進と社会の自己防衛運動が対立する「二重運動」(double movement)の概念である。市場が社会から「脱埋め込み」されたとき、社会は自己防衛のために保護主義、社会立法、労働規制を求める。
撹乱の生態学の観点から見れば、ポランニーの「二重運動」は、撹乱に対する生態系の回復力(resilience)の社会的表現として理解できる。撹乱された生態系が遷移を通じて安定状態に回復しようとするように、撹乱された社会は自己防衛運動を通じて安定を取り戻そうとする。
しかし、ポランニーが警告した通り、市場自由主義のイデオロギーが社会の自己防衛機構を「非効率」として次々に封鎖する場合、社会は安定状態を回復することができず、撹乱が慢性化する。慢性的に撹乱された生態系が外来種に占領されるように、慢性的に撹乱された社会は外来集団に浸透される。これが、現在の日本が直面している事態にほかならない。
処方箋——社会的生態系の安定化
城壁を自ら破壊しておいて、侵入者が入ってきたと嘆くことはできない。撹乱の生態学が示す処方箋は明確である。
- 撹乱の停止: 新自由主義的構造改革を中止し、これ以上の社会的撹乱を止めること。これは、森林伐採の中止が在来種の回復の前提条件であるのと同じである
- 障壁の再構築: 規制緩和によって除去された障壁——外資規制、移民規制、土地所有規制——を再構築すること。生態系における地理的障壁の回復に相当する
- 在来集団の回復支援: 少子化対策、正規雇用の拡大、公共サービスの充実を通じて、在来集団のアリー効果を反転させること。在来種の個体群回復支援に相当する
- スマートシュリンクの実施: 人口減少を移民ではなく社会構造の比例的縮小で対応し、「空いたニッチ」の出現を防ぐこと。これは、生態系管理における侵入予防の原則——侵入を許してから対処するより、そもそも侵入を防ぐ方がはるかに容易で効果的——と一致する
- 産業政策の復活と経済の再埋め込み: ポランニーが論じた通り、経済を共同体に再び「埋め込む」こと。これは、撹乱された生態系を管理し、在来種の回復を促進する生態系管理(ecosystem management)の社会的実践である
参考文献
- チャールズ・エルトン『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』(1958年、Methuen)
- ジョセフ・コネル「Diversity in Tropical Rain Forests and Coral Reefs」(1978年、Science, 199: 1302–1310)
- マーク・デイヴィス・J.P. グライム・K. トンプソン「Fluctuating resources in plant communities: a general theory of invasibility」(2000年、Journal of Ecology, 88: 528–534)
- ピーター・ホワイト・スチュワード・ピケット編『The Ecology of Natural Disturbance and Patch Dynamics(自然撹乱とパッチ動態の生態学)』(1985年、Academic Press)
- ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン——惨事便乗型資本主義の正体を暴く』(2007年、Metropolitan Books)
- カール・ポランニー『大転換——市場社会の形成と崩壊』(1944年、Farrar & Rinehart)
- ジョン・パーキンス『エコノミック・ヒットマン——途上国を食い物にするアメリカ』(2004年、Berrett-Koehler)
- ハンス・モーゲンソー『国際政治——権力と平和』(1948年、Alfred A. Knopf)
- ケネス・ウォルツ『国際政治の理論』(1979年、Addison-Wesley)
- Thomas A. Kennedy他「Biodiversity as a barrier to ecological invasion」(2002年、Nature, 417: 636–638)